ITフリーランスの精算幅計算ツール
超過・控除と中間割・上下割の差額を試算
フリーランスエンジニアの準委任契約で使われる「精算幅」の超過・控除を計算します。月額単価・精算幅・実稼働時間を入れると今月の支払額がわかり、中間割と上下割で金額がどれだけ変わるかも並べて表示します。
契約で定められた単位で端数を切り捨てます。単位が大きいほど超過は減り、控除は増えます。
稼働時間別の支払額(中間割 vs 上下割)
月額 80万円・精算幅 140〜180h の場合。精算幅の外側で 2 つの線が離れていくのが方式の差です。
| 稼働時間 | 中間割 | 上下割 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 100h | 60万円 | 57.1万円 | 中間割が +2.9万円 |
| 110h | 65万円 | 62.9万円 | 中間割が +2.1万円 |
| 120h | 70万円 | 68.6万円 | 中間割が +1.4万円 |
| 130h | 75万円 | 74.3万円 | 中間割が +0.7万円 |
| 140h(幅内) | 80万円 | 80万円 | — |
| 150h(幅内) | 80万円 | 80万円 | — |
| 160h(幅内) | 80万円 | 80万円 | — |
| 170h(幅内) | 80万円 | 80万円 | — |
| 180h(幅内) | 80万円 | 80万円 | — |
| 190h | 85万円 | 84.4万円 | 中間割が +0.6万円 |
| 200h | 90万円 | 88.9万円 | 中間割が +1.1万円 |
| 210h | 95万円 | 93.3万円 | 中間割が +1.7万円 |
| 220h | 100万円 | 97.8万円 | 中間割が +2.2万円 |
掲載中案件の精算方式の内訳
エンジビズに掲載中のフリーランスエンジニア向け案件987件(2026年9月時点)を集計すると、中間割と上下割はほぼ半々です。同じ月額単価でも方式で支払額が変わるため、案件ページの「精算方式」欄を必ず確認してください。
精算幅は88%が 140〜180 時間、次いで 140〜200 時間です。支払サイトはほぼ全件が月末締め・翌々月 20 日払い(50 日サイト)です。
中間割と上下割の計算式
| 中間割 | 上下割 | |
|---|---|---|
| 超過単価 | 月額 ÷ 精算幅の中央値 | 月額 ÷ 上限 |
| 控除単価 | 月額 ÷ 精算幅の中央値 | 月額 ÷ 下限 |
| 例: 80万円・140〜180h | 超過 5,000円/h・控除 5,000円/h | 超過 4,444円/h・控除 5,714円/h |
| 190h 稼働した月 | 80万 + 5,000×10 = 85.0万円 | 80万 + 4,444×10 = 84.4万円 |
| 130h 稼働した月 | 80万 − 5,000×10 = 75.0万円 | 80万 − 5,714×10 = 74.3万円 |
上下割は「超過は上限で割るので安く、控除は下限で割るので高い」構造のため、精算幅を外れる月が多いほど中間割との差が広がります。稼働が安定して幅内に収まる案件なら方式の差は出ません。
精算幅のよくある質問
精算幅とは何ですか?
準委任契約で月額報酬が固定される稼働時間の範囲です。たとえば「140〜180時間」なら、その範囲内の稼働であれば月額単価がそのまま支払われ、上限を超えた分は超過として加算、下限を下回った分は控除として減額されます。
中間割と上下割はどう違いますか?
超過・控除の時間単価の決め方が違います。中間割は「月額 ÷ 精算幅の中央値」を超過と控除の両方に使います。上下割は超過に「月額 ÷ 上限」、控除に「月額 ÷ 下限」を使うため、超過は安く加算され、控除は高く減額されます。同じ月額でも上下割の方がフリーランスには不利です。
エンジビズの案件はどちらの方式が多いですか?
2026年9月時点の掲載中987件では、中間割が491件、上下割が482件でほぼ半々、精算なしの固定が14件です。精算幅は88%が140〜180時間です。案件ページの「精算方式」欄で確認できます。
超過分は必ず支払われますか?
契約書に超過精算の定めがあれば支払われます。ただし、事前承認のない残業を超過として認めない契約もあるため、上限を超えそうな場合は事前にクライアントかエージェントに連絡しておくのが安全です。
稼働時間の端数はどう計算されますか?
契約によって 1 分・15 分・30 分・60 分単位で切り捨てるなど扱いが異なります。単位が大きいほどフリーランス側に不利になるため、契約前に確認してください。このツールでは「詳細設定」で切り捨て単位を選べます。
超過・控除の金額は税込ですか?
月額単価と同じく税別で計算し、請求時に消費税を上乗せするのが一般的です。このツールの表示は税別です。
月の途中から参画した場合はどうなりますか?
営業日数で日割りするのが一般的です。たとえば営業日 20 日の月に 10 日参画なら、月額と精算幅の両方を半分にして計算します。日割りの基準(暦日か営業日か)は契約書で確認してください。
精算幅は交渉できますか?
案件によっては可能です。特に「上下割 → 中間割」への変更や、下限の引き下げは交渉の余地があります。エージェント経由の案件では、コーディネーターに相談してください。
精算条件も含めて案件を比べる
月額だけでなく精算方式・精算幅・支払サイトまで見て、実際の受取額で比較できます。上下割から中間割への変更交渉もご相談ください。


